スパダリ航海士は契約妻を一途に溺愛する。



  ***


「……ごちそうさまでした!」


 その日の夜、私は気合いをいれて揚げ物たちを作った。唐揚げに、野菜の天ぷらを数種類作りタレもいろいろな種類のを作ったし飽きずに食べてもらったと思いたい。


「百々芭ちゃん、話があるんだけど聞いてくれる?」

「はい、なんでしょうか」

「あと三か月で一年になる。ちょうど契約結婚の期限が終わるよね」


話はあるとは思っていたけどやっぱりこの話題になるよね。




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