ブラッドレッドの繋がり
何が反応するの?ってこんなシチュエーション素人の私でも聞かなくてもわかるから、
私のよくわからない部分も同じく反応してしまう。
「こんなことして婆ちゃん、化けて出てくるな。」
まーちゃんの台詞に、いきなりハッと現実に戻される。
本当にね!今日私お葬式でここに来てるのに何してんの!?
よくよく見たら、この人親戚!血が繋がってるんだよね?
ていうか今何時!?まだ会館に戻らない私をお母さん心配してるかも!?
なんだか夢のような甘い時間がサーッと我に返る感覚。スマホを見ようと一緒に寝ていた体制から起き上がろうとした時。
「ダメだ。」
「え?」
「まだ行かせない。」
「え?え?」
と、会話をしながらまーちゃんの横から離れた私の身体は力強く引き寄せられて、私は無理やり仰向けで倒されていた。
仰向けの先には天井ではなく
白いワイシャツに黒いネクタイをしたまーちゃんがいた。