ブラッドレッドの繋がり
「なんでキスとかしてきたんだろ。」
「ごめん…ミッチーそんなキスとか経験無いから全然わからん。」
「いや、私だって沢山あるわけじゃないけどさ…。」
「キスってさ、そのいとこさんの年齢にしたらただの遊びなのかな~?」
「…………。」
ぼんやりあの時の時間をふと思い出す。
そう私達は13この年齢差。
少しだろうけど同じ血が流れているらしい。
「……私……詰み?」
「だからミッチーそんな経験無いから全くわからんて!」
私に好きな人が出来てもミッチーは私の一番の友達だし、教室内では仲の良いグループの男子達がいつも楽しそうに馬鹿騒ぎして、
だらだらと無表情でスマホを触るクラスメイト。
彼女に会いにくる隣のクラスの同級生。
日常生活は何も変わらない。
いつもと同じな筈なのに。
「……会いたいなぁ。」
口に出しても出さなくても、解決出来ない感情。誰かが教室の窓を開けていたのか、風でサワサワと校庭にある大きな木の葉が揺れる音が聞こえた。