ブラッドレッドの繋がり

「ありがとうございました。」



全国に何処でもあるレンタル屋さんのバイト中。

バイト先は可もなく不可もなくの人間関係で時給960円、三時間労働週に三回くらいで自分のお小遣いを稼ぐ。


変わらない日常はここにもあって、店内で私はいつも通り接客をする。


「お願いしまーす。」

「お預かりします。」


スマホで色々観れるこの時代、店長曰くDVDを借りる人が少なくなったらしい。それでも娯楽の少ないこの地域ではお客さんが少ないこともなく、暇な時間はあまり無い。







「よう。」


それは突然だった。


いつでも会いたいと思っていたけど、


心の準備が出来ていない再会なんてある筈ないと思っていた。






「ま…まーちゃん?」


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