ブラッドレッドの繋がり
私こんなに嬉しいのわかってる?
こんなに会いたかったのわかってる?
なのに、
またしても私の感情とは違う言葉。
「バイト頑張れよ。」
お客さんがまーちゃんの横で待っていて、まーちゃんがこの場から立ち去ろうとしていて行かないで!と言いたくなった。
「待っ…!いらっしゃいませ。」
行かないで、行かないで。
置いて行かないで。
私の感情を、また置いて行かないで。
接客しながらでも見えるまーちゃんが離れていく様子。
お願い、待って、待って。
「すみませーん!接客お願いします!」
と、店内何処かにいる店員に聞こえるような大きな声で私はカウンターから離れて出口を走った。
お客さんのビックリした顔を一瞬見えたが、どうでも良いの。
まーちゃん
まーちゃん
「まーちゃん!!」