ブラッドレッドの繋がり

スマホでミッチーに送る文章の手を止めて、いつまでも鳴らない着信に泣きそうで苦しくなる。

どんなに待っていてもやっぱり私の想いは叶わないのかな。

じわりと涙で視界がぼやける。


勢いで伝えてしまった私の気持ちなんて、

所詮16歳なんて眼中にないのかな。



私服カッコ良かったなぁ。

サングラス似合ってたなぁ。

刺青とか凄いなぁ。



思い出せば出すほど見た目も中身も普通の私なんて釣り合わなくて、年齢差とかいとことかという親戚の壁とかじゃなくて、取り柄も何も無い自分に悔しさ募る。




ダメなんだろな。

きっと。

そうだよね、ダメだよね。




諦めてしまえば楽になることくらいわかっているよ。

無情にも、私の電話は何日もかかってこなかった。



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