ブラッドレッドの繋がり
バイト帰りの電話
寝る前の電話
時間を変えて昼休み
何度もかけては出ない電話。
無機質なコール音にも慣れてしまう日々。
電話番号を知った所で、繋がらないと意味ないじゃんかよ。
ていうか私毎日かけて、もうストーカーじゃない!?
「やっぱり出ないの?いとこさん。」
「……うん。」
「でもさ?ミッチー的にはかかってきたのはビックリだし、良太と並んで歩いてる所をムカついたってさ?それってなんかさ?」
「……うん。」
うんの返事しかしてないのに、こんなにも中身が違う二文字の言葉。
意味深なことと、本当はかけないつもりだったと話すまーちゃんの真実はどれが本物?
そもそも、
こんなにも電話が出ないのってさ、脈以前の問題で
私うざがられてもおかしくないよね。
履歴に残る
リダイアルのまーちゃんの文字。
着信履歴は
あの時の一つだけ…。