ブラッドレッドの繋がり
気付けばどこかの広場の駐車場。
車一台私達だけ。
「後ろ来い。」
引っ張られるように誘導されて、シートを倒した後部座席に私を寝かせ、まーちゃんが上に乗り、身体が密着出来る体制で私達は唇を重ねていた。
嬉しくて、悲しくて、
だけど本能に逆らえなくて、
まーちゃんに身を任せている自分がいた。
あの時と同じくらいのキスの時間、体制も変わらない。
唇が離れた時にまーちゃんが言う。
「一回しか言わねーからな。
あの時暗闇ん中俺のベッドに座ってるお前を見て、
あの時のガキが……こんな大きくなったんだって思った。
お前あの時、ボーッと窓見てたろ?
なんか、わかんねーけど、
上手く言えないけど、スゲー綺麗に見えて。
でも、小さい頃のお前も知ってるし、俺の状況考えても触れちゃ駄目だってわかってんだ。わかってんだけど…。」
「…まーちゃん。」
「我慢出来ねーから。」
またさっきと同じく、むしろさっきより激しく唇を重ねてきた。
お互いの舌を絡ませながら、まーちゃんの右手が私の上半身をなぞって制服のYシャツのボタンを一つずつ外していく。
下着をずらして捲るまーちゃんの指先が、
直に感じる私の部分を触る。
反応して出してしまうのは声なのか、吐息なのか。
どうでもいい。何もかもどうでもいい。