ブラッドレッドの繋がり
向かい合っていたまーちゃんの頭がどんどんと下降していき、今まで感じたことのない柔らかい舌が私の身体をなぞる。
自然と出てしまう自分の声。
おかしくなってしまう感覚。自分も知らなかった触られると好きな部分。
「…だから可愛い過ぎるんだよお前。」
私でもわかる興奮しているまーちゃんのいつもと違う低い声にゾクゾクして、更に感度が高まってしまう。
「これ以上したら、お前俺のこと好きになるだろ。」
「もう好きなの知ってるくせに。」
「ん…。知ってたわ。」
ハハッと笑うまーちゃんの唇が、指が、息づかいも全てが気持ち良いのに、
頭の片隅ではこんな事は今だけとわかっていて、
本当はまーちゃんに愛されて、
私もまーちゃんを愛していたかった。
沢山してくれたキスも、
沢山触れてくれた身体も、
まーちゃんの温もりも、私のものになれば良いと思うのは当然で。
私の身体を指や舌で優しく、時には激しく触るのに
まーちゃんは最後まで私の中に入ることはなかった。
それでも私満足だったんだ。
「ユキ…。」
私の名前を…呼びながら交わしたキスの時間を。
私はずっと忘れない。