名ばかりの妻なのに、孤高の脳外科医の最愛に捕まりました~契約婚の旦那様に甘く独占されています~【極甘婚シリーズ】
「本当はずっと祐飛さんとキスしたかった……です」
「……早く言えよ」
言うが早いか、祐飛はすぐさま雛未の唇を奪った。
雛未は祐飛の首に腕を絡ませ、彼の口づけを心ゆくまで味わった。
初夜以来のキスだったが、心持ちが全く違った。
もっと心の奥までこじ開けて欲しい。祐飛がどれほど好きか知って欲しい。
息継ぎのたびに唇が離れると、半身を失ったかのような強い喪失感を覚えた。
「ん、もっと……して……」
「俺の理性を壊す気か?」
甘えてねだると、祐飛は唸りながらキスを深めた。
呼吸が浅くなると唇が離され、息が整うとまた激しく奪われる。
唇の皮がめくれてしまうんじゃないかってくらい、何度も顔が往復していく。
次第にキスだけでは物足りなくなっていく。
――もっと深く繋がり合いたい。
望んでいることは二人とも同じだった。
互いの服を脱がせ合いながら、辛うじてリビングのソファまでたどり着く。
雛未は祐飛の膝の上で、艶やかに踊った。