名ばかりの妻なのに、孤高の脳外科医の最愛に捕まりました~契約婚の旦那様に甘く独占されています~【極甘婚シリーズ】
お茶会がおひらきになったのは、すっかり日が暮れかけた夕方のことだった。
純華は迎えの車がやって来るエントランス前まで、雛未を見送りにきてくれた。
「雛未さんとお話できてよかったです」
泣くだけ泣いた純華は心なしかすっきりした表情になっている。
「具体的な解決方法は教えられないかもしれないけど、何かあったら遠慮なく相談してね」
「はい。ありがとうございます」
腹違いの妹かもしれないということは、一旦脇に置いておく。純華の友人として、出来る限りのことはしてやりたい。
「あ、迎えの車が来たみたいですね」
純華の合図で視線を門の方に向けると、見覚えのあるエンブレムをつけた車がやって来て、目を見張る。
車がエントランスの前に停車すると、運転席から出てきたのは……。
「待たせたか?」
「祐飛さん!?」
「祐飛くんから少し前に電話があったんです。雛未さんを迎えに来るって」
純華はキャッキャとはしゃぎ、満面の笑みになった。