まだあなたを愛してる〜離縁を望まれ家を出たはずなのに追いかけてきた夫がめちゃめちゃ溺愛してきます〜
「僕たちが無事でいるのはエマのおかげ。僕には特別な魔法がかけてあるんだ」
「特別な魔法?」
「エマは犬になった僕を心配して、たとえ峡谷に落ちようと、水の中や火の中であろうと無事でいられる凄い魔法をかけた。そしてその魔法は、傍にいる者にも同じ効果をもたらす」
――犬になった僕……。
「エマはとても凄い魔女だ。でも、彼女は魔法を一度に一つしか使えないという弱点がある。だから、エマはあの時、僕に君を守るように頼み自分は土砂崩れを止める方を選んだ」
確かに、エマははじめ私へと杖を向けていた。けれど、崩れ始めた山に気づきそちらへ杖を振りかざした。
「君の下へ全速力で向かったけれど、寸前で地表が割れて君は谷へ落ちてしまった。僕はすぐに飛び込んだ、すると目の前にパッとジェイドが現れて、君を守るように抱きかかえたんだよ。僕はなんとか君のスカートの裾を噛んで、そのまま谷底へ一緒に落ちた」
ジェイドが? 現れる?
「ローラ、最近、ジェイドに触れて何か願った事はない?」
「願い……?」
「特別な魔法?」
「エマは犬になった僕を心配して、たとえ峡谷に落ちようと、水の中や火の中であろうと無事でいられる凄い魔法をかけた。そしてその魔法は、傍にいる者にも同じ効果をもたらす」
――犬になった僕……。
「エマはとても凄い魔女だ。でも、彼女は魔法を一度に一つしか使えないという弱点がある。だから、エマはあの時、僕に君を守るように頼み自分は土砂崩れを止める方を選んだ」
確かに、エマははじめ私へと杖を向けていた。けれど、崩れ始めた山に気づきそちらへ杖を振りかざした。
「君の下へ全速力で向かったけれど、寸前で地表が割れて君は谷へ落ちてしまった。僕はすぐに飛び込んだ、すると目の前にパッとジェイドが現れて、君を守るように抱きかかえたんだよ。僕はなんとか君のスカートの裾を噛んで、そのまま谷底へ一緒に落ちた」
ジェイドが? 現れる?
「ローラ、最近、ジェイドに触れて何か願った事はない?」
「願い……?」