まだあなたを愛してる〜離縁を望まれ家を出たはずなのに追いかけてきた夫がめちゃめちゃ溺愛してきます〜
11勇気を出して
入浴をすませ下着姿になった私に、エマは「ちょっと待って」と言い杖を現した。
杖を持つ手を掲げた彼女が呪文を唱えると、無数の光の粒が現れ私の体を包みはじめて。
「エマこれは……」
光の粒がパッと消えると、私の体は若草色の美しいドレスに包まれた。
膨らんだ肘までの長さの袖、胸から腰までは体にそうようになっていて、腰から足首までの長いスカートがふんわりと広がっている。そのスカートには、光沢のある糸で、たくさんの白い花が刺繍されていた。
ドレスに合わせた靴もいつの間にか履いている。
「どうして?」
「私からのプレゼントよ」
杖を片手にニッコリと笑うエマ。
「女性は、自分を美しく着飾る事で自信と勇気を身につけるの。戦士が着る鎧のように、美しい服を身に纏うのよ」
エマはドレスを着た私を鏡台の前に座らせると、髪を結いはじめた。
「私、こういう事は得意なの」
柔らかなブラシで髪を梳き、バラの香油をつける。くるくると器用に花のような形を作り上げ結っていく。最後に泥を落としキレイになった小さな髪飾りをつけてくれた。
「お化粧を少し……さぁ、出来たわ」
「わぁ……」
普段ほとんどすることのないお化粧までしてもらった。
鏡に映る私は、さっきまで泣いていた事は嘘のように自然な笑みを浮かべている。
そんな私を見たエマは嬉しそうに目を細めていた。
杖を持つ手を掲げた彼女が呪文を唱えると、無数の光の粒が現れ私の体を包みはじめて。
「エマこれは……」
光の粒がパッと消えると、私の体は若草色の美しいドレスに包まれた。
膨らんだ肘までの長さの袖、胸から腰までは体にそうようになっていて、腰から足首までの長いスカートがふんわりと広がっている。そのスカートには、光沢のある糸で、たくさんの白い花が刺繍されていた。
ドレスに合わせた靴もいつの間にか履いている。
「どうして?」
「私からのプレゼントよ」
杖を片手にニッコリと笑うエマ。
「女性は、自分を美しく着飾る事で自信と勇気を身につけるの。戦士が着る鎧のように、美しい服を身に纏うのよ」
エマはドレスを着た私を鏡台の前に座らせると、髪を結いはじめた。
「私、こういう事は得意なの」
柔らかなブラシで髪を梳き、バラの香油をつける。くるくると器用に花のような形を作り上げ結っていく。最後に泥を落としキレイになった小さな髪飾りをつけてくれた。
「お化粧を少し……さぁ、出来たわ」
「わぁ……」
普段ほとんどすることのないお化粧までしてもらった。
鏡に映る私は、さっきまで泣いていた事は嘘のように自然な笑みを浮かべている。
そんな私を見たエマは嬉しそうに目を細めていた。