まだあなたを愛してる〜離縁を望まれ家を出たはずなのに追いかけてきた夫がめちゃめちゃ溺愛してきます〜
いつもと同じ紫色の足首まで隠すシンプルなドレスを着たエマと一緒に、居間に向かった。
「私はお茶を用意するから、ローラは座っていて」
椅子に座って待っておくようにと告げたエマは、キッチンへ向かう。
私は、小花柄のソファーに座った。
目の前にあるテーブルの中央には、なぜかあの大きな水晶玉が鎮座している。
それから顔を逸らし、キッチンにいるエマに目を向けた。
エマは楽しそうに歌を口ずさみながら、手際よくお茶の支度をはじめている。
赤いポットに水を注ぎ火にかけて、天井から下がっている乾燥したハーブをいくつかちぎる。それをポットに放り入れ、沸く間にリンゴを手に取り、ナイフで薄く切っていく。
食器棚からカップを三つ、ボウルを一つ取り出してお湯を注いで温めて。
そこへ、軽快な足音を立てギルが居間へ入ってきた。
「ギル」
ギルは私を見て立ち止まり、尻尾をパタパタと振った。
「わぁ、ローラ綺麗だ。とてもよく似合っているよ」
誉め言葉をくれたギルは、一人用のひじ掛け付きの椅子に飛び乗った。
「今、ジェイドを浴室に連れて行ってきたんだ。入浴をすませたらここに来るように言ったから」
「あ、ありがとう」
「ふふ、お礼を言うってなんだか奥さんらしいね」
「え……」
「私はお茶を用意するから、ローラは座っていて」
椅子に座って待っておくようにと告げたエマは、キッチンへ向かう。
私は、小花柄のソファーに座った。
目の前にあるテーブルの中央には、なぜかあの大きな水晶玉が鎮座している。
それから顔を逸らし、キッチンにいるエマに目を向けた。
エマは楽しそうに歌を口ずさみながら、手際よくお茶の支度をはじめている。
赤いポットに水を注ぎ火にかけて、天井から下がっている乾燥したハーブをいくつかちぎる。それをポットに放り入れ、沸く間にリンゴを手に取り、ナイフで薄く切っていく。
食器棚からカップを三つ、ボウルを一つ取り出してお湯を注いで温めて。
そこへ、軽快な足音を立てギルが居間へ入ってきた。
「ギル」
ギルは私を見て立ち止まり、尻尾をパタパタと振った。
「わぁ、ローラ綺麗だ。とてもよく似合っているよ」
誉め言葉をくれたギルは、一人用のひじ掛け付きの椅子に飛び乗った。
「今、ジェイドを浴室に連れて行ってきたんだ。入浴をすませたらここに来るように言ったから」
「あ、ありがとう」
「ふふ、お礼を言うってなんだか奥さんらしいね」
「え……」