まだあなたを愛してる〜離縁を望まれ家を出たはずなのに追いかけてきた夫がめちゃめちゃ溺愛してきます〜
12知らなかったこと
私が願いを込めてすぐ、ギルの体は光った。
「光ったわ」
エマは目を輝かせている。
「今のは?」
ジェイドは目を見開いた。
けれど――。
光はしたものの、ギルの姿が変わることはなかった。
「ごめんなさい。やっぱり私には……」
申し訳なくて頭を下げると、ギルが私の手に頭を擦り付けた。
「ローラ、謝らないで。僕は何かを感じたから、きっといつか元の姿に戻るはずだ」
「でも」
「大丈夫。言っただろう君の力を確かめる為だって、それに今この場で人の姿に戻ってしまったら僕は裸だよ? それはさすがに恥ずかしいからね」
「そうよ」
エマとギルはそう言って笑って見せた。
たくさん話したから喉が渇いたと、エマはお茶を飲みはじめた。
ギルは椅子を降り、テーブルの下で体を伸ばすようにして寝そべるとそこから私を見上げた。
――話してごらん――
そう言われた気がした。
「光ったわ」
エマは目を輝かせている。
「今のは?」
ジェイドは目を見開いた。
けれど――。
光はしたものの、ギルの姿が変わることはなかった。
「ごめんなさい。やっぱり私には……」
申し訳なくて頭を下げると、ギルが私の手に頭を擦り付けた。
「ローラ、謝らないで。僕は何かを感じたから、きっといつか元の姿に戻るはずだ」
「でも」
「大丈夫。言っただろう君の力を確かめる為だって、それに今この場で人の姿に戻ってしまったら僕は裸だよ? それはさすがに恥ずかしいからね」
「そうよ」
エマとギルはそう言って笑って見せた。
たくさん話したから喉が渇いたと、エマはお茶を飲みはじめた。
ギルは椅子を降り、テーブルの下で体を伸ばすようにして寝そべるとそこから私を見上げた。
――話してごらん――
そう言われた気がした。