まだあなたを愛してる〜離縁を望まれ家を出たはずなのに追いかけてきた夫がめちゃめちゃ溺愛してきます〜
「あの夜はどうして俺を誘ったの?」
寝ていた俺を起こしただろう? ジェイドは柔らかな笑みを浮かべている。
「最後だと思って……あなたを忘れないように……」
「だから激しくしてって言ったんだ?」
そうか、と言うとジェイドはクスリと笑った。
「ジェイド……」
何度も言われるとすごく恥ずかしい……。
「あの時は翌朝の事を考えて加減したのに。出て行こうとしていると分かっていたなら動けなくなるほど抱いた」
腰に回された腕に力が入る。
「俺を嫌いになったわけじゃない?」
「そんなこと……」
――あなたが好きだから、幸せになって欲しいから別れを選んだ。
私は誰からも必要とされなかった。
誰も私と心から関わろうとはしてくれなかった。
それなのに、あなたは私の名前を呼んで、会いに来てくれた。
包み込むように抱きしめてくれた。
傍にいると誓ってくれた。
怖く寂しかった夜を温かな夜に変えてくれた。
――私にはあなた以上に愛せる人はいない。
そう思い見つめると、ジェイドの瞳がまた光ったように見えた。
「ローラ、まだ俺を愛してる?」
「ずっとあなたを愛してる」
彼を見上げる私の目には涙が滲む。
「ジェイド、あなたを」
『愛してる』の言葉は声にできないまま、彼に呑み込まれた。
寝ていた俺を起こしただろう? ジェイドは柔らかな笑みを浮かべている。
「最後だと思って……あなたを忘れないように……」
「だから激しくしてって言ったんだ?」
そうか、と言うとジェイドはクスリと笑った。
「ジェイド……」
何度も言われるとすごく恥ずかしい……。
「あの時は翌朝の事を考えて加減したのに。出て行こうとしていると分かっていたなら動けなくなるほど抱いた」
腰に回された腕に力が入る。
「俺を嫌いになったわけじゃない?」
「そんなこと……」
――あなたが好きだから、幸せになって欲しいから別れを選んだ。
私は誰からも必要とされなかった。
誰も私と心から関わろうとはしてくれなかった。
それなのに、あなたは私の名前を呼んで、会いに来てくれた。
包み込むように抱きしめてくれた。
傍にいると誓ってくれた。
怖く寂しかった夜を温かな夜に変えてくれた。
――私にはあなた以上に愛せる人はいない。
そう思い見つめると、ジェイドの瞳がまた光ったように見えた。
「ローラ、まだ俺を愛してる?」
「ずっとあなたを愛してる」
彼を見上げる私の目には涙が滲む。
「ジェイド、あなたを」
『愛してる』の言葉は声にできないまま、彼に呑み込まれた。