まだあなたを愛してる〜離縁を望まれ家を出たはずなのに追いかけてきた夫がめちゃめちゃ溺愛してきます〜
14もう離れない
何度も何度も角度を変えながら、彼はあの夜よりも熱く甘い口づけをくれた。
口づけを交わしながら、私はポロポロと涙を溢した。
気持ちを伝えられたことが、彼の気持ちを知れたことが――心から嬉しくて泣いてしまった。
そっと唇を離したジェイドは優しく微笑みながら、私の頬を伝わる涙を拭う。
「ローラ、抱いてもいい?」
せつない吐息交じりの声に、それまで熱に浮かされたようになっていた私の頭がスッと冴えた。
「……待って、今はダメよ。そういう事は、ちゃんとしてからじゃないと」
私は離縁を言い渡され家を出ている。彼に愛されていないと思って出てきてしまった。それは間違いだったけれど、私達にはいろいろと解決しなければならない事が残されている。
ふるふると首を横にして、彼の腕の中から離れようとした。
「俺は、君を迎えに来ただけだ。別に喧嘩をした訳でも別れてもいない」
少し声を低くした彼の胸にぐっと抱き寄せられる。
「でも、ご両親は?」
レイズ夫妻は私と別れる事を望んでいる。クリスタ様との結婚を望んでいる。
「両親? ローラはまだ彼らの言った事を気にしているのか?」
気にならないと言ったら噓になる。
ただ、義両親に言われた事はほとんど違うものだった。
それに、彼らに何と言われようと今の私はジェイドと別れるなんて考えられない。
だからこそ、その気持ちを伝えて分かってもらいたい。彼を好きだと、愛していると、今度はちゃんと言える話す事が出来るから。
「彼らとの縁は切るから何も気にすることはない」
ジェイドはなんだかサラリと重要な事を言って、そのまま私の唇を奪う。
何とか言葉にしようと口を開いたその隙に、彼の舌が入り深く差し込まれた。
舌を絡め取られ口腔を舐られる。くちゅくちゅと絡み合う淫らな音が鼓膜に伝わり、体が粟立つ。
空には満天の星、優しい月明りが私達を照らしている。
遠くに川の流れる音が聞こえ、その静かな空間に私達の口づけ合う淫らな音が響く。
言葉にしたくても唇は彼に捕らえられたまま、漏れる声は甘い吐息にしかならない。
口づけを交わしながら、私はポロポロと涙を溢した。
気持ちを伝えられたことが、彼の気持ちを知れたことが――心から嬉しくて泣いてしまった。
そっと唇を離したジェイドは優しく微笑みながら、私の頬を伝わる涙を拭う。
「ローラ、抱いてもいい?」
せつない吐息交じりの声に、それまで熱に浮かされたようになっていた私の頭がスッと冴えた。
「……待って、今はダメよ。そういう事は、ちゃんとしてからじゃないと」
私は離縁を言い渡され家を出ている。彼に愛されていないと思って出てきてしまった。それは間違いだったけれど、私達にはいろいろと解決しなければならない事が残されている。
ふるふると首を横にして、彼の腕の中から離れようとした。
「俺は、君を迎えに来ただけだ。別に喧嘩をした訳でも別れてもいない」
少し声を低くした彼の胸にぐっと抱き寄せられる。
「でも、ご両親は?」
レイズ夫妻は私と別れる事を望んでいる。クリスタ様との結婚を望んでいる。
「両親? ローラはまだ彼らの言った事を気にしているのか?」
気にならないと言ったら噓になる。
ただ、義両親に言われた事はほとんど違うものだった。
それに、彼らに何と言われようと今の私はジェイドと別れるなんて考えられない。
だからこそ、その気持ちを伝えて分かってもらいたい。彼を好きだと、愛していると、今度はちゃんと言える話す事が出来るから。
「彼らとの縁は切るから何も気にすることはない」
ジェイドはなんだかサラリと重要な事を言って、そのまま私の唇を奪う。
何とか言葉にしようと口を開いたその隙に、彼の舌が入り深く差し込まれた。
舌を絡め取られ口腔を舐られる。くちゅくちゅと絡み合う淫らな音が鼓膜に伝わり、体が粟立つ。
空には満天の星、優しい月明りが私達を照らしている。
遠くに川の流れる音が聞こえ、その静かな空間に私達の口づけ合う淫らな音が響く。
言葉にしたくても唇は彼に捕らえられたまま、漏れる声は甘い吐息にしかならない。