まだあなたを愛してる〜離縁を望まれ家を出たはずなのに追いかけてきた夫がめちゃめちゃ溺愛してきます〜
21繋がり〜ジェイドside〜
――俺の魔力は(容姿もだが)ギルとよく似ている。
レイズ侯爵とライン辺境伯の二つの血が流れていることもあり、魔力も強い(らしい)。
エマの様に多彩な魔法を使う事はまだ出来ないが、ギルと同じく魔法を分け放つ事ができ、力の流れや気配を感じ取る事ができた。
そのおかげで、仕事から帰ると家の中で何が起きたのかを瞬時に感じ取れた。
ローラに届いた『手紙』の事はもちろん知っている。
(秘密の手紙をもらったローラはソワソワとしていた。だから何かを隠しているとすぐに分かった)
――ローラが隠している手紙。
その差出人には、俺の親友であるサムス公爵マクシミリアンの名前が記されていた。
彼が俺に隠れてローラへ手紙を出すなどありえない。
(それに、マックスが俺の誕生日のケーキの予約などするはずはない)
だから、それが偽物という事はすぐに分かった。
それに手紙からはアーソイル公爵の気配を感じるのだ。どういうわけか蝋印からは、クリスタの力も感じる。
ローラに宛てた手紙、その内容は重要な物ではないが、差出人に記されていたマクシミリアンは王族だ。その名を使い、蝋印を偽造した罪は重い。
レイズ侯爵とライン辺境伯の二つの血が流れていることもあり、魔力も強い(らしい)。
エマの様に多彩な魔法を使う事はまだ出来ないが、ギルと同じく魔法を分け放つ事ができ、力の流れや気配を感じ取る事ができた。
そのおかげで、仕事から帰ると家の中で何が起きたのかを瞬時に感じ取れた。
ローラに届いた『手紙』の事はもちろん知っている。
(秘密の手紙をもらったローラはソワソワとしていた。だから何かを隠しているとすぐに分かった)
――ローラが隠している手紙。
その差出人には、俺の親友であるサムス公爵マクシミリアンの名前が記されていた。
彼が俺に隠れてローラへ手紙を出すなどありえない。
(それに、マックスが俺の誕生日のケーキの予約などするはずはない)
だから、それが偽物という事はすぐに分かった。
それに手紙からはアーソイル公爵の気配を感じるのだ。どういうわけか蝋印からは、クリスタの力も感じる。
ローラに宛てた手紙、その内容は重要な物ではないが、差出人に記されていたマクシミリアンは王族だ。その名を使い、蝋印を偽造した罪は重い。