カラーネーム事件。連続猟奇殺人事件。胴体から切り離され、祀られるように置かれている生首。バラバラに刻まれたり、おかしな装飾をされたりして捨てられている胴体。狂気。残虐。芸術作品。快楽殺人。眼球。etc.
シリアルキラーが好きで、またそういった話が大好物な私にとって、あまりにも美味しすぎる要素だったり単語だったりが散りばめられており、それを目の前に差し出されてしまっては飛びつくしかありません。好きにならないはずがないです。殺害後に遺体を芸術作品にする、狂気に染まった連続殺人鬼。大変惹かれてしまいます。
猟奇的であり、狂気的であり、私の好きがこれでもかと詰まっておりまして、大正解すぎる作品でした。ストレスなく読めるのも凄く良いです。ラストの不穏な空気感も堪らないです。ホルマリン漬けというだけで狂気を感じてしまいます。その狂気に、私は魅了されてしまうのです。