まどろみ3秒前
今日は、見ないと思っていたら小鳥が休みらしい。風邪でもひいたのだろうか。少し、心配な気持ちがあった。まあ表面上友達だし。
小鳥の家へ寄ってもいいかな、なんて考えたけど、小鳥は私が来るなんて嫌かもしれない。
うん、やめよう。そう思って、私はふらふらとした足取りでひとり自分の家への帰り道を歩いた。
平気だと思っていたが、今日はひとりが寂しかった。周囲には、楽しそうに笑い合う生徒が見えてまた憎く見えてしまった。
―死んでも、いいかな。
私は、あの場所へ向かうことにした。全部、どうでもよくなった。あのときと同じ、今にも崩壊しそうな心になったから。
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変わらない、今にも崩壊しそうな橋。崩壊を待っているみたいな橋。
橋の下を覗くと、雨が降っていた時の荒れさとはまるで違い、穏やかな川が流れていた。
尖った岩や、高さのある橋というのは以前と変わっていない。落ちたら、間違いなく死んでしまうだろう。
人通りは少なかった。まず、私が橋の上にいる時点までで通っていった人はいない。
空は青く澄んで、優しい色をしていた。空には白い雲が浮かんでいる。
この青空も、最期になるかもしれない。