千年愛
「何してるの…??どうしたの?レオ…なんで…??」
「…うん…そのことなんだけど…。」
レオは手を止め背中を向けたまま固まっていた。
亜里沙はその場に座りこみ「なんで…?アタシのこと嫌いになった?お酒飲んでたから?だって…レオ…アタシのこと勘違いしてる!アタシ…レオが思ってる程イイ女じゃないし、ちゃんとした女でもないよ!
だから…だから…もう気にしないで!アタシのことなんて!ね!…レオの仕事見つかるまでゆっくり二人で考えよ!二人で頑張ろ!」
レオは亜里沙の言葉を遮るように
「違うんだ!そんなんじゃ…このままだったらアーサも俺も二人ともダメになる!
だから…しばらく離れて暮らそ。な…アーサが大事だから…だから…俺が…出て行くから…。ごめん!」
そう叫ぶように言い放つと、レオは走って部屋を出ていった。