千年愛
シャワーを浴びて、バスローブのまま、アーサが描いたあの似顔絵を見ながらシャンパンを飲んでいると例の三人がやって来た。
「何だよ、貢。いきなり来て。」
「一か月も店にも来ないし、電話しても出ねえからさ、ちょっと様子を見に来てやったんじゃねえかよ!」
すると貢の後ろから顔を出した彩花は「レオまで死んでんじゃないかなんて心配したじゃん!」などと冗談ともとれないようなことを言う。
「変なこと言うんじゃねえぞ!ま…とにかくあがるぞ!」
人の返事など聞かずに勝手に入って来た。最後に入ったいずみは少し上目使いに「良かった…大丈夫?」と言って俺の鼻をちょんと指ではじいた。