千年愛


「一ノ瀬…さんだっけ?」

「舞です。」

「マイ…でいいですよ。マイは舞踏会の舞です。お客さんは東京からですか?」と親しげに尋ねて来る。


やっぱりアーサじゃないのかな?と思いながらも、まだ心のどこかでは、この二年ずっと探し続けたアーサであって欲しいと願っている自分がいた。




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