千年愛


「名前は一ノ瀬…。」




「一ノ瀬…何?」




「……分からない。…自分が誰で、

なぜここに来たのかも…分からない。」

と言って泣き出したの。




それでアタシが「じゃ…思い出せるまで、

ここにいれば?ね!アタシの部屋に

しばらくいたらいいよ。」と言うと




舞ちゃんは涙をボロボロこぼしながら、

こう言ったの。



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