千年愛


部屋を片付けながら「夕べはごめんなさい!」

と謝ってきて何を言い出すのかと

思わずドキッとした。






しかしそれは俺の取り越し苦労だった。





「アタシ…いつの間にか寝ちゃったんだね。

それでレオさんがアタシを寝かせて

くれたんだって?




…アタシ…重くなかった?」




「全然!軽かったよ。」




「また…嘘ばっかり。でもありがとう!

で…この似顔絵、もらっていい?」




「下手だけど…いいんなら。」




「それじゃ、もらうね!

きっと大事にするから。

それから、食事は下だから!

お待ちしていま〜す!」と言って

下へ駆け下りて行った。





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