千年愛


食卓につくと朝食はすでに用意されていた。





麦ご飯に焼魚、海苔、生卵、味噌汁、

漬物、納豆と定番の朝食だった。






こんなありふれた光景なのに、

俺は生まれて初めて経験している。





どれだけ財力があろうと、こんな簡単な

幸せすら持てない暮らししか

してこなかったんだ…。






食べながら思わず胸が熱くなるのを

感じていた。ずっと欲しかった幸せが、

今、俺を包んでいる。








隣りにはアーサが…舞ちゃんがいて…




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