千年愛
「レオさん、納豆嫌いなの?」
「納豆はね…。」
「ふ〜ん、美味しいのに。それだったら
舞がもらっていい?」
すると蓉子さんが「舞ちゃん、ダメよ!
お客さまなんだからね!」と
軽くたしなめると、今度はおばさんが
「ええって!なあ、舞ちゃん…頂きー。
だって舞ちゃんがこんなに楽しそうに
しとんの、初めてだがね。」と
舞ちゃんを後押しする。
蓉子さんは僕の方をちらっと見て、
小声で「ごめんなさい。」と…謝っていた。
これが本当の家族だったら…と
願っている自分がいた。