千年愛
それからも舞ちゃんは何度も…何度も…
同じ言葉を繰り返した。
「いいの?」と…。
いっぱい泣いたからか、
いつの間にか舞ちゃんは、
気を失ったように俺の腕の中で眠っていた。
俺はそっと抱き抱え
布団まで運び寝かせた。
俺は彼女の寝顔を見ながら…
アーサとの恋を終わらせるために…
一つ一つ全部を思い出していた。
彼女の寝顔を見ながら過ごす
この夜のムコウに…
止まることを知らない涙のムコウに…
俺と彼女の明日が見える…
そう思いながら朝を迎えた。