千年愛
君と歩く道
次の日、二人が目を覚ました時にはもう
吹雪はおさまっていて、
朝日が真っ白な雪に反射して
眩しい程だった。
玄関先でおばさんに礼を言い
急いで高山に戻る。
相変わらずお尻を掻きながら見送ってくれ、
僕も舞ちゃんも顔を見合わせ
笑いながら手を振る。
途中…蓉子さんに電話して無事を知らせた。
多分…蓉子さんも本当の妹のように
心配していたはずだったから。
夕方近くには、高山に着いていた。