千年愛
その日は、俺以外に2組の宿泊客があり
舞ちゃんは配膳など忙しそうに
駆け回っていた。
お客さんの食事が終わると、
俺はまるで家族のように蓉子さん達と
家族の部屋で夕食をとった。
風呂をすました後は、舞ちゃんと
蓉子さんと三人でウノをしたりして…
本当の家族のような時間を過ごした。
夜も11時を過ぎると
舞ちゃんが眠そうにしていたから、
俺も蓉子さんも寝ることにして、
それぞれ自分の部屋へと戻る。
そしてその夜は静かに更けていった。
それから起こる事件を感じさせないほど
穏やかに更けていった。