千年愛
「アーサに…一体…何を…言ったんだよ」
「別に大したことじゃないわよ
本当のこと教えてあげただけよ。」
ーーその日の昼過ぎ…
「ねえ、ここにレオいるんでしょ」
「あなた…どなた」
「あんた…アリサ…生きてたの」
「何のこと」
と舞は怪訝な目でいずみを睨んだ。
その目にイラついたいずみは
「何って…あんた…
アタシが分からないの
全くあんたって女は、
ホントにいつだって
自分だけ良い娘になっちゃって…
あんたはもう死んだことに
なってるってこと知らないの
いい
だから、あんたにレオを一人占めにする
権利はもうないってこと
分かった」
ってそう言っただけよ。
だってホントのことでしょ」