千年愛


「勝手なこと言ってんじゃねえよ

何にも知らないくせに




前にも言っただろ

俺にはアーサ以外には考えられないって




だから俺のことには構うんじゃねえよ



いいな



分かったらすぐにここから出て行けよ」







ガラガラ…







その時蓉子さんが血相を変えて

走りこんできた。





「レオさん帰って来た」




「どうしたんですか

舞ちゃんが何か」




「大変なのよ

アタシが組合の会合から帰って来たら、

舞ちゃんがいきなり出て来て…



顔色を変えて…走ってどこかに行ったの




それで心配になって、

ここにいた女の人に聞くとただ笑うだけで

何にも言わないから急いで舞ちゃんの後を

追ったんだけど、見失っちゃって…。



方々探したんだけど、どこにもいないの。」





< 190 / 276 >

この作品をシェア

pagetop