千年愛
俺は心臓が止まりそうだった。
本当のことを知って…
混乱して…
どうしていいのか
分からなくなってしまったのだろうと
思った。
「今…お父さんもお母さんも探してるけど、
レオさんも…ね」
「別にアタシのせいじゃないわよ」
そう言っていずみは出て行った。
「馬鹿じゃないみんなして…
家族ごっこでもしてるつもり
おめでたい人達。」
そう捨て台詞をはきすてて出て行った。
それから俺と蓉子さんは、
舞ちゃんを探しに出た。
蓉子さんはもう一度街中を探し、
俺は駅の方へ行った。