千年愛


「わしが見つけた時はもうだいぶ進んどって

線路の上は危ないからと注意したんじゃが

無視して今度は線路の脇を歩き始めて…

それで…行ってしもうたよ。





何かあったんかの」






「ちょっと…あって…もしかすると

自殺しないとも限らないんです。





すいませんが…

この路線の列車に

連絡してもらえませんか




注意してもらえるように。

お願いします」





「分かった。すぐ連絡するでの」




「お願いします俺は後を追いますから」






そう言って俺は線路を走って追いかけた。






「あの…次の列車は何時ですか」




「次は…8:23じゃから後1時間位じゃ。」




「あと1時間…。」





< 193 / 276 >

この作品をシェア

pagetop