千年愛


「お願い…




ホントのこと教えて。




アタシ…ホントのことが知りたいよ。」







「今の舞ちゃんがホントの君だよ。

だから無理に昔を思い出さなくてもいい。

俺は今の舞ちゃんが好きなんだから。」





「嘘…。」





「嘘じゃない。

ホントに今の君が好きなんだ。




信じられない」






「だったら今ここで抱いてよ

ホントに好きなんだったら抱いてよ」






「……」






「やっぱり嘘じゃない」








そう言って舞ちゃんは

俺を突き飛ばして走って逃げた。







「舞ちゃん」







慌てて追いかけようとすると、

ちょうど山陰から列車が走ってきた。






パ〜っ






「舞ちゃん危ない」




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