千年愛


ガタン…ガタン…ガタン………







列車が通り過ぎ辺りには静けさが戻り、

月が線路の脇の雪を照らしていた。






その傍の茂みの中に

舞とレオ…

二人が抱き合うように倒れていた。







「フ〜ッ…危なかった。

舞ちゃん…大丈夫」






「……」





舞ちゃんはそれには答えず、

声をあげて泣きだした。







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