千年愛
その頃ーーーーー
おばさん達は家に戻っていた。
「どうじゃ、蓉子」
「ううん…ダメ。どこにもいない。」
「全くどこ行ったんかね…舞ちゃんは
変なことになってなきゃいいがね。」
「変なこと
…縁起でもないこと言わないでよ」
「レオさんからは何の連絡もないんか」
その時けたたましい電話のベルの音が
部屋中に鳴り響いた。
リーンリーン……
「電話じゃ。レオさんからじゃろ。」
急いで蓉子が電話には出た。