千年愛
「どうじゃった、蓉子」
「レオさんから。
舞ちゃん、駅から線路を歩いて
東京の方へ行ってたみたい。
でもレオさんが見つけて
舞ちゃん…無事らしい。」
「良かったの〜蓉子。」
「うん。」
「そうかい…。これで一安心じゃな。
じゃ戻ってきたら、明日は結婚式じゃの。
舞ちゃんのウエディングドレス姿、
綺麗じゃろうな。」
「何、父さん…
そんな鼻の下伸ばしちゃって」
「蓉子…お前はまだおらんのか」
「なんで…そんな話になるわけ
アタシにはまだいませんよ
残念でした」
「まだ当分孫の顔は拝めそうにもないわな。
諦めた方がよさそうじゃの〜
な…父さん。」