千年愛


それから三日…




レオはずっとお店を休んでまで

アタシの傍にいてくれたよね。






レオがいてくれるのは嬉しいのに…

その時のアタシには

一緒にいることが辛かった。






そして三日後…







またアタシを苦しめる1本の電話がなったの。






それはお父さんからの電話だった。






「亜里沙か…」




「うん。どうしたの急に…

お父さんから電話してくるなんて

珍しいじゃない。」




「いいか…落ち着いて聞いてくれよ。」




「……」




「お母さんが…1時間前に死んだよ。

ビルから飛び降りた。

横浜第二病院だ。今すぐ来れるか」







ーー自殺




ーーお母さんが…




ーーアタシが殺した





それしかない。そう思った。






突然の母の自殺に

どうしていいのか解らずに、





気付いた時にはソファーの上に

携帯は落ちていた。





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