千年愛
「レオ…今までありがとう…
アタシ幸せだったよ。
でも…アタシはレオを幸せにすること
できなかったんだね。ごめんね。」
そしてゆっくりとカッターナイフを
右手にとり、その刃を左手の手首にあて
ゆっくりと引いたんだ。
みるみるうちに左手が血で
赤く染まっていき、アタシはいつの間にか
気を失っていた。
気がつくと病院のベッドだった。
レオが帰ってきて、すぐに救急車を
呼んでくれたおかげで
アタシは助かったんだよね。
目を開けるとすぐそばにはレオが座って
アタシを見つめていてくれたんだ。
「レオ…」