千年愛


ただ何度も「ゴメンね…ゴメンね。」と

そればかり繰り返していた。







死ねなかった不甲斐なさと、




生きている安心感が





複雑に交差していたの。







そして大好きなレオに繋がっている

左手と左手の薬指のリングが嬉しくて…

そして哀しかった。






次の日…お母さんの葬儀が

昼過ぎからだった。







当然アタシは病院のベッドにいて

出席できなかった。




身体的には問題ないとのことだったけど、

今のような情緒不安定な状態での出席は

危険だということで、医者から

とめられたんだよね。





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