千年愛
それから3週間…
レオは毎日アタシの傍にいてくれたね。
でも…その優しさがその時のアタシには
苦しかったんだ。我が儘すぎだよね。
あんなにレオに大事にされたのに…
あんなにレオに愛されたのに…。
それで…レオの誕生日の前の夜…
一晩中アタシは悩んだ。
悩んだ末にアタシが出した結論は…
レオと別れることだった。
このままレオといても、
きっとレオを幸せにして
あげられないと思った。
一生に一人だけだと決めた大好きなレオを
忘れることなんてきっとできないだろう。
それでも、それ以外にアタシに
選択の余地はない気がしたんだ。
それで次の日の昼、レオに
「青山のあのケーキ屋さんのショコラが
食べたい」と我が儘を言って、
レオが買いに行っている隙に
アタシは仕事に行くと嘘をついて
部屋を出たんだ。
レオのこと…一生忘れないから…
ごめんね…そして…ありがとう。
と何度もマンションを見上げ…
別れを告げたの。
そして…もし…アタシの運命が
レオの運命に繋がってるなら…と思って…
あの意味不明なメールしたの。