千年愛


それまでは普通にできていたことさえ

出来ないようになっていったの。







何度も通ったはずの帰り道が

突然解らなくなったり…






お客さんの名前を間違えたり…

忘れてしまったり…






自分の名前が出て来なかったり…






何かが音をたてて崩れ始めていた。





そして次第にアタシの周りの人が

一人ずつ消えて行き、

アタシは変人扱いされるようになった。





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