千年愛


その日からアタシは

部屋を出ることもなく

ずっと泣いていた。







レオに逢いたかった…




レオに助けて欲しかった…




レオにそばに居て欲しかった…






アタシには相談できる相手なんか

誰一人いなかった。





それなのに一番大切なレオさえも…

自分から遠ざけてしまった。






今更…虫のいい話だもんね。

突然…婚約者が消えて…

アタシ以上にレオも苦しいはずだから…






何度もレオの名前を呼んでは…



いつも泣きつかれては、いつの間にか眠ってた。



浅い…本当に浅い眠りの中で

アタシはのたうちまわっていた。







アタシ…このまま壊れていっちゃうの







そうなのレオ……






< 248 / 276 >

この作品をシェア

pagetop