千年愛


裸足のまま街の中を彷徨いながら…

ずっとレオのことを思い出そうとしたの。







レオ…アタシを助けてよ



レオのこと…忘れたくないよ



レオ…一日一日…レオのこと…




アタシ忘れていっちゃうの




ねえレオ…助けてよ…




レオのところに戻りたいよ




レオを忘れてしまう前に…




もう一度…もう一度だけでいいから…

逢いたいよ




ねえ




ねえったら




レオ〜〜っっ





何度も何度もレオの名前を呼んだの。


でもどれだけ大声で叫んでも、

もうレオには届かないってことも

分かってた。







都会の雑踏の中には

アタシの居場所なんか

畳一枚もなかった。





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