千年愛
そんなアタシの気持ちを見透かしてるのか
歩きながら繭子は話を続けた。
「でも…亜里沙にレオ様は無理じゃない?」
「なんでよ?それにレオ様って…
あの人…何者なの?」
「やっぱり…目覚めたんだ!
そっかそっか。
もう亜里沙も17だかんね。」
「何…お姉さんぶって!同じ年じゃない!」
「でも…初男の亜里沙には
かなり手強いと思うよ。レオ様は…。」
「だからレオ様って何者?」
「アンタ…レオ様も知らないで
よく女子高生やってるわよね!?
いい?レオ様はね、
アタシ達の一コ上で、
あの成城高校の四天王のキングって
呼ばれている人!
で…彼女と言われる女は
軽く5人以上はいるね。
それにあの真行司財閥の御曹司だし。
ま…亜里沙とは別世界の人間ってこと!
だから…深入りしないことね。
どうしても男が欲しかったら、
誰か適当なのを紹介してあげるから…ね!」