千年愛
そう言えば繭子も言ってたっけ。
それを心配してくれたんだ。
何か…繭子の話とは少し違う感じがした。
それからは毎日予備校へは、
彼の送り迎えつきの生活が始まった。
授業までアタシと同じものを受ける始末。
全く彼氏なのかボディーガードなのか
分からない。
その噂はすぐに広まり、
毎日のように予備校の前には
私達というか、彼に逢いに来る女とか、
私に彼を諦めさせようとする
学校の友達などが大挙してくるし、
散々な目にあった。
三日目になるその日は
さらに多くなっていた。