千年愛
「アーサ…マジでごめんな。
こんなことに巻き混んじゃって。」
「いいよ!何度も謝らなくても。
毎日謝ってるよ、レオさん…。
アタシ…これでも結構楽しいんだから。」
「でもこんなんじゃ、
俺達付き合えないよな。」
「う…ん…。」
ーー付き合う…?
ーーアタシのこと…好きなのかな…
ーーホントに?
ーーアタシは…彼のこと…好き?
「俺…今まで自分から女を
好きになったのって…アーサが初めて。
信じられないかもしんないけど。
実は俺…1歳の時真行司家に
もらわれてきたんだ。
そして跡とりとして育てられた…で…
最後は親父みたいに親から
決められた女性と結婚しなきゃって
諦めてたよ…ずっと。
自分の好きな人を決める自由なんて
俺にはないと思ってた。」