千年愛
そして、その遺書に書かれていた場所から遺品も発見され、アーサは遺体のないまま自殺ということになってしまった。
煙草を消そうとしていた時、いずみが俺のコートを持って来てくれた。
「レオ、帰ろ…ね…もうあの娘はいないんだよ。
ね…。だからもうそんなに自分を責めるのはやめてよ。そんなレオ…見るの…辛いよ。
アタシがレオを…。」
「うるせえ!お前なんかに何が分かるって言うんだよ!勝手なこと言ってんじゃねえよ!どうせお前も真行司財閥が目当てなんだろ?
もう…ほっといてくれ…。俺のことは…。」
「レオ…。」