千年愛
「アーサは俺のたった一つの宝物だから。生まれて初めて自分で手に入れた大事な宝物さ。こんな俺でもいいか?」
「当たり前じゃない…真行司じゃなくてレオが好きなんだよ。」
「でも…レオ…レオは本当にそれでいいの?真行司を捨てられる?」
「当たり前だろ!どんなことをしてもアーサを守るって決めたんだ。さっき…親父からあんなこと言われて、俺…すげー悔しかった。もし…もしな…俺が先に死んじゃっても、ほら…見てみなよ。
あの星…あの三日月の右に二つ明るい星があるだろ?右の星が俺で…左の星がアーサ。
あの星になってずっとアーサを見守ってるからな。」
俺の言葉を聞きながら、アーサはずっと頷いていた。